31.3.14

字幕翻訳ワークショップ

先日 お世話になっている通訳翻訳学校 École Primots 主催の字幕翻訳ワークショップへ参加いたしました

講師の先生は フランス映画や英語の字幕翻訳家として現役でご活躍中の 岩辺いずみさんです
岩辺さんの手がけたフランス映画には 予告編を見て気になっていた「ぼくたちのムッシュ・ラザール」がなどがあります

ほかに カトリーヌ・ドゥヌーヴ主演のフランス映画「8人の女たち」の舞台版の翻訳もご担当されました
大好きな映画ですので舞台版も気になりますが 機会があれば映画と比べながら見るのも面白そうです!


イベントの第1部の 岩辺さんへのインタビューでは 字幕翻訳家になられた経緯や 字幕を翻訳する上でのルールや文字数制限についてのお話を伺うことができました
お美しい外見からは想像できないのですが 少年マンガがお好きなのだそうです(!)
そこで使われているようなセリフがハードボイルド系の映画の翻訳に役立つ というお話が印象的でした
確かに フランス語に比べ日本語の罵倒語は少ないのかもしれません... 
岩辺さんのおっしゃるように どの分野にも苦手意識を持たずに挑んでいく精神が大切だと痛感しました

第2部のワークショップでは 実際に岩辺さんの手がけた映画3本から あるシーンの字幕を参加者皆で考える作業が行なわれ 自分では思いつかないような翻訳のバリエーションが次々と披露され刺激の多いひとときでした
また 仏英日通訳者の Giraud先生による それぞれの映画の文化的背景についてのお話も 大変有意義でした
英語翻訳者とフランス語翻訳者の特徴についてのご見解に 一同納得!どんなご見解だったかは... ご想像にお任せいたします!

École Primots http://ecole.primots.com/
岩辺いずみさん http://tri-logue.blogspot.jp/p/blog-page_2.html

29.3.14

parler de ...

文法レッスンの受講者の方よりいただいたご質問です

なぜ parler de politique(政治について話す)とあるのに その下には parler de la pollution(公害について話す) のように定冠詞が使われているのか?

まず「〜について話す」は基本的には parler de + 名詞 です
名詞には 文脈に合わせて冠詞を付けますが「de+部分冠詞/不定冠詞のdes」の場合は de となり 冠詞の部分を省略します

したがい parler de politique に冠詞が使われていないのは ここでは politique に使われているはずの冠詞は 部分冠詞である と考えることができます

ではなぜ parler de la politique のように定冠詞を用いることができないのでしょうか?
それは 政治という分野を話題にするには あまりに幅広いテーマだからです
「フランス政治」というように「政治」を限定する場合は parler de la politique française ということができますが 「政治一般」を指す場合 parler de politique 強いては de を省略し parler politique と言います

de を省くことさえできるのが parler の特殊な用法です
ほかに parler argent(お金について話す)のような例もあります

Je parle français. (私はフランス語を話します)も parler の直後に名詞が置かれています

17.3.14

SHIGETA というフレンチコスメ

美容に精通された 翻訳者の方よりいただいた Made in France の SHIGETA のアロマオイル River of Life 
恥ずかしながら私は知らなかったのですが その効果の素晴らしさに セレブリティを初め ファンが断たないのだそうです
設立者の Chico SHIGETA さんについて こちらのリンクもお送りくださいました

実際に使わせていただいたところ じんわりと肩に浸透していくと同時に すっきりとした香りで頭が冴えてくるよう... 
落ち着いて 原稿に向き合えそうです

Merci beaucoup !

12.3.14

Les Femmes du 6e étage (2011)



こちらも 勤務先の教室で借りたフランスのコメディです
邦題は「屋根裏のマリアたち」


スペインから出稼ぎにパリへ来たメイドたちが主人公
スペイン語訛りのフランス語が何とも言えずチャーミング!
そして スペイン女性たちの迫力に お腹を抱えずにはいられませんでした


このDVDの予告編にありました「僕たちのラザール先生」も 今気になっている映画です

8.3.14

スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て


フランス語堪能なスパイス調合士 日沼紀子さんによる新刊『スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て』のご紹介です

日沼紀子さんとお会いしたときから 彼女の作るカレーとパウンドケーキの大ファンでしたが 今回のご著書は 彼女とスパイスの集大成とも言える傑作

スパイスとハーブの効能・特徴・歴史 料理への活かし方 ブレンドの方法などについても大変詳しく調べ尽くされ かつ とても見やすいレイアウトで読み飽きません

スパイスやハーブごとに 身体に優しく美味しそうなお料理のレシピが紹介されています
写真も美しく どれもが作ってみたいと思わせるお料理ばかりです
とりわけ 彼女の絶品なカレーのレシピの数々が披露されているのには 太っ腹!と思ってしまいました(自宅で作って同じ味になるか自信はないのですが...)
その他 パウンドやハーブティーのレシピも紹介されており 実に内容豊かです

スパイス辞典として レシピ本として活用できそうです
すぐ手に取れるところに置いておきたいと思います