6.1.10

話す外国語によって性格が変わる?

皆さんは 外国語を話してるときに どのような性格になりますか?

「ノー」と言える度合いを例に 自分についてのケースについてご紹介いたします

私にとって フランス語は 学校の勉強によって習得したものであるためか
日本人としての自分が比較的でやすく どちらかというと 日本人の自分をフランス語に翻訳した姿が 表に出るような気がしております
もちろん 「ノー」と言うときは 日本語よりも強く Non!と言えてしまいますが

ところが 幼少時代に毎日の生活から習得した英語に関しては
非常にはっきりとした意思表示や感情表現の豊かな言葉を 容易に発することができます
不思議なことに フランス語のときの Non! よりも 英語のときの No! のほうが言いやすいです
子供だったこともあり 経験値として No! という機会が フランス語のときよりも多かったからかもしれません
そして 素直な自分を表現することができるのも やはり幼少時代に習得した英語を使っているときです

では 成人(23~26歳)になってから習得したベトナム語での特徴は?といいますと 
日常的に 冗談を言ったり 相手を笑わせたり 言葉遊びを使ってみたりと エンターテイナーのような性格になります
陽気なサイゴン人に囲まれての生活だったことや 周囲の生活になじむのに一番手っ取り早い方法だと無意識に知っていたからなのでしょうか
そして「いいえ」に関しては 英語の No! よりも更に強い Khong! が出てきます
ベトナムでの生活において どれだけ Khong! と言わねばならない状況があったか ということを 表しているようにも見えます 
要は サバイバル的な意味合いにおいて このような開放的で自己主張の強い性格になっていたのかもしれません

結論(「ノー」の強さ順に)ベトナム語>英語>フランス語>日本語

というようなことを家族や知人に話していると
言語の影響はあったとしても そういった要素は 日本語を話している時のあなたにもあるし 何よりも普段から はっきりノーと言っている!
とのご指摘…同一人物なのですから当然でしょうけれど 程度の差があることは確かな気がしています

そこで音声研の専門家の先生方にお尋ねしたところ 
確かに言語と性格の関係はあるとのことでした(環境言語学という分野での研究になるそうです)

皆さんも 日本語だと照れくさくなるような愛情表現も フランス語だと恥ずかしがらずに言えてしまう なんてことはありませんか?
もちろん 母国語でないがために 自分から切り離して使う分 恥ずかしさが半減するのかもしれませんが 環境や文化が言語に影響を及ぼすところも大きいと思います

2 件のコメント:

  1. bonjour shio先生
    興味深いお話ですね。
    言語と性格、というか、環境と言語、というか、関係あると思います。
    日本語で考えたり思ったりする思考回路のまま、外国語で、自分を表現はできないな、と幾度も感じたことがあります。その言語を使っての思考、表現になるなかしら。。
    yuki

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  2. bonjour yuki さん
    その言語を使っての思考表現ができるレベルに達するには やはりその国に住まないと難しいのでは と諦めてしまいがちです
    日本にいるからまだいいわ と思ってしまうのは言い訳に過ぎないかもしれませんね
    shio

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