9.1.10

ベトナムの魅力

ベトナム語のお話に引き続き 今日はベトナムの魅力の源について感じたことを記します
大学時代 フランスの植民地の授業を履修し 少しずつ興味がわいたのがきっかけです

1000年に渡り中国文化の影響を強く受けてきたベトナム
19世紀にはフランスの統治時代が始まり フレンチ・コロニアルと呼ばれる様式の建築が建てられ 東西の文化が混在する独特の雰囲気を持つ今のベトナムは 多くの外国人を惹き付けます

日本人である私も然り
60年前の昭和の日本を彷彿させるといわれるベトナム
私はその時代の日本を知りませんが 初めてベトナムを訪れたときに感じた懐かしさには
胸を締め付けられるような鋭さがあり それに惹きつかれ移住を決心したのでした

フランス人には ベトナムはどのようにうつるのでしょうか?
自分の周りにいたフランス人の方々は 60年前のフランスを思い出す と口を揃えおっしゃいます

激動の歴史を辿り翻弄され続け 時代を経て絡み合う諸外国との複雑なかかわり
自分には決して踏み入ることのできない ベトナムの方々の想いを目の当たりに 様々な dilemme を感じながら 3年間を過ごしたものでした
この国特有の dilemme こそ 私がとりつかれてしまった所以なのかもしれません

フランス語を活かし生活をしたい という当初の計画は果たせなくとも(フランス語話者はかなり年配の方の世代に限られておりました)それ以上のものを 経験することができたと自負しています
ベトナムの風土に溶け込んだフランス由来の文化に触れ 日本と同じ儒教精神に基づく日々の生活に 最後まで飽きることはありませんでした

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