16.12.09

発音矯正のお話 ii ~ 共感覚について

共感覚 という語をご存知ですか?

音(主に言語や音階)を聞いたときに それに該当する色が見える など
五感がそれぞれ独立して感覚を認識するのでなく
たとえば 聴覚で認識したものを 視覚でも認識してしまう という感覚のことだそうです

共感覚は 誰にでもあります
ただ 大人になるにつれて その感覚は弱まりますが 存在はしています

北村先生の講義でも紹介されたように 
漫画本に描かれる効果音などは 視覚的に捉えているにも拘わらず 聴覚で想像することができます
これが共感覚です

ただし 冒頭のような 言語から色が見える現象は 皆が皆あるわけではない と 最近知りました 
知人がたまたま見ていたテレビで こんな不思議な感覚の人がいるらしい と教えてくれたのですが
自分にとっては 不思議でもなんともなく 色は誰にでも見えるものと思っていたものです 
(ただし 大人になるにつれて あいうえおのそれぞれの音が何色か という記憶は薄れてきていますが)

それはさておき 子どものうちは まだ五感がきちんと区別されておらず
聴覚で認知した情報を 視覚などのほかの感覚を使い さまざまな角度から認知しようとするため
10歳頃までに海外にいた人は ネイティブに近い発音を習得するのだそうです

では 大人になってから外国語を習得しても きれいに発音できないのか といったら そうではありません
共感覚の原理を用い 聴覚で得た情報を 視覚などほかの五感を使いながら認知すれば
ネイティブの発音に近いものが得られるのだそうです

北村先生の講義では このような興味深いお話も伺うことができ 大変有意義でした
具体的な方法についても 番組の方で研究させていただきたく思います

2 件のコメント:

  1. なるほど興味深いお話ですね。
    まだアルファベットが読めない小さい頃、ネイティブの英語を遊び感覚で聴いて耳で覚えましたが、その頃感覚的に覚えてしまっている言葉はそのまま脳にインプットされていて、いまだに実際にはなんと言っているのかわからないままでいる言葉や歌があります(笑)いいのか悪いのか。。
    vanilia

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  2. vanilia さん

    子どもって色々な感覚を同時に使うことで あっというまに言葉を覚えてしまいますよね!大人になって 五感を区別して使い分けるようになってしまっても 意識して色々な感覚を使いながら言葉を覚えようとすれば きっとすぐに覚えられるようになるかと思います!

    先ほどは貴重なノートを見せていただきありがとうございました
    よい刺激になりました!頑張ってくださいね!!

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